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ビームライン

BEAMLINE

日本原子力研究開発機構は兵庫県播磨科学公園都市にある世界最大の第三世代放射光施設SPring-8に2本の専用ビームライン(BL22XU,BL23SU)を所有しています。 これらは従来から供用設備として外部の研究者の方にもお使いいただいています。
また、マテリアル先端リサーチインフラ事業(ARIM)の実施機関となったことでさらに外部ユーザーへの支援を充実させていきます。

BL22XU:JAEA重元素科学Ⅰビームライン

BL22XU担当 正 JAEA 技術副主幹 谷田 肇
副 JAEA 技術副主幹 小畠 雅明、副 JAEA 研究副主幹 小林 徹
最寄の出入口 蓄積リング棟B4、および、RI実験棟正面出入口
光源 真空封止アンジュレータ
光エネルギー 5-70keV
分光器 液体窒素冷却計算結合型二結晶分光器Si(111)
液体窒素冷却カム式二結晶分光器 Si(111)/ Si(311)
※カム式二結晶分光器の分光結晶は、いつでもスイッチングできます。
特徴 およそ5keVから70keVまでの広エネルギー範囲の高輝度放射光を利用できます。(311)面を利用すれば、エネルギー分解能の高い測定ができます。X線ミラーやベリリウム屈折レンズ集光光学系を備えています。また発光点から120m離れた位置に実験ハッチがあるため、スペックル測定やイメージング測定が可能です。さらにBL22XUはRI実験棟に導かれたビームラインであり、手続きをしてRI・アクチノイドの利用もできます。
研究分野 表面X線回折、PDF解析、応力分布解析、XAFS構造解析など
登録実験装置 硬X線光電子分光装置
高輝度放射光XAFSシステム
応力・イメージング測定装置
カッパ型多軸回折計

BL23SU:JAEA重元素科学Ⅱビームライン

BL23SU担当 正 JAEA 研究主幹 藤森伸一
副 JAEA 研究主幹 吉越章隆
最寄の出入口 蓄積リング棟C1、および、RI実験棟正面出入口
光源 真空封止ツインヘリカルアンジュレータ
光エネルギー 0.37-2keV
分光器 不等刻線間隔回折格子
特徴 軟X線ビームラインです。このエネルギー領域では世界最高レベルのエネルギー分解能を有しており、精密な電子構造・磁気構造の解析が行えます。ビームライン下流部はRI棟内に導入されており、強相関系物質として興味深いウラン化合物などが試料として扱えます。試料位置でのエネルギー分解能はE/ΔE>10000。
研究分野 表面化学反応、電子構造解析など
登録実験装置 表面化学実験ステーション
軟X線光電子分光装置
走査型X線透過顕微鏡(STXM)